ご当地そうめん(東日本編)
■卵めん(岩手県) ![]() |
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江刺の名物、「卵めん(らんめん)」は、しなやかな腰の強さとツルリとした食感が美味しい細麺。今から300年前の江戸時代。宗教迫害を受けたキリシタンの松屋十蔵は、長崎から姉とはるばる平泉文化発祥の地、江刺岩谷堂の信者を訪ねて逃れてきた。そして永住しオランダ人から教わったという「蘭麺」を作ったのが始まりだとか。普通の乾麺と違う所は、細麺でもゆでる時間は5分位と長い。またゆでた麺は翌日になっても延びないのである。淡いタマゴ色、タマゴのほんのり甘い風味、しゃっきりした口当たり。上質の小麦粉と卵の黄身だけで作る「卵めん」は麺王国岩手が誇る名品です。そうめんとはひと味違います。「卵めん」の姉妹品「卵うどん」もあるそうです。 |
■白石温麺(宮城県) ![]() |
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東北一の乾麺生産地の宮城県白石市の名物で「温麺」と書いて「うーめん」と読む。江戸の初期、白石の鈴木味右衛門が胃病をわずらう父親のために、油を使わない手延べ麺を作った、というのが始まりだとか。伝統的手延べの技法は昭和30年代になくなり現在は機械製麺となっている。この乾麺は、長さは9センチほど、日本の伝統的な麺類の中で一番短い。短くしたのは胃に負担をかけないためとか、馬で運ぶとき折れにくいとか、東北地方は瀬戸物が少なく、小さい木製の椀に合わせて麺も短くなったとか、諸説あるようだ。 | ||||
左記の2つは、はたけなか製麺(株)の白石うーめんです。
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左記は、はたけなか製麺(株)のそうめんです。もちろん「うーめん」も作っています。
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カレーめん (株)きちみ製麺:宮城県白石市 ![]() |
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(うーめん+カレー粉)×特製カレースープ = きちみの“カレーめん”。ピリッとしたカレーの辛味を練り込んだ熟成仕上げの乾めん。(2011/2)
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■蔵王乃糸(宮城県) | |||||
左記は、白石興産(株)のそうめんです。もちろん「うーめん」も作っています。
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■三春索麺(福島県) | |
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江戸時代、東北屈指のそうめんの名産地として誉れ高かった三春町。 「索麺」とはそうめんが素麺と表記される前の姿。この三春索麺が最近復活している。 |
■郷の麺処(福島県) ![]() |
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■小江戸いもそうめん(埼玉県) | |||||||
黄金色そうめん。新しい川越名産品。
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■大門素麺(富山県) ![]() |
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今となっては幻の「輪島素麺」の流れをくむ。江戸時代から生産され始めた。近隣の「氷見のうどん」とは、「輪島素麺」を親として兄弟のような関係とも言えよう。「氷見のうどん」は半生麺で「大門素麺」は乾麺だが、いずれも油を使わない。細く長くそして丸めてあるので、島田素麺、まるまげ素麺ともよばれる。一番寒い時期に清流・庄川の伏流水を使い八伏山から吹き下ろす寒風にさらして作られる。大門素麺自体は砺波市一帯で作られるそうめんのブランド名であるが、近隣にも同様のそうめんの産地が散在している。現在では、その伝統の手法を受け継ぐ砺波の生産者はわずか20名余りと少ないのが現状。 | ||||||
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■輪島そうめん(石川県) | |
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長崎・五島列島から伝わってきたと言う、油を使わない手延べ製法をのそうめん。文献に初出するのは室町初期だそうだ。しかし今では輪島にその姿はなく、富山の「氷見うどん」や「大門素麺」などにその製法が伝え、幻となってしまった。 |
■その他 | |||||||
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