日本で現在味噌を製造している味噌メーカーは1300社。2000年の市場規模は1400億円程度です。円安による原料大豆価格の上昇、量販店での販売価格の低下などから収益の低下に苦しんでいる。シェアを見るとトップのマルコメが16%、2位のハナマルキ8%、3位マルサンアイ5%、カネサ5%、宮坂醸造3%、ひかり味噌3%、上位10社のシェアは36%と全国ブランドのシェアは低い。ただマルコメは、現在よく売れている「だし入り味噌」を最初に開発したメーカーで、このタイプの味噌を発売した事により、国内最大の味噌製造メーカーとなっている。即席味噌汁や調味味噌(鍋物シリーズなど)、有機大豆使用など安全指向への対応など、大手各社とも懸命だ。味噌は、スーパーの特売の目玉商品とされることが多い。現在、一番売れている味噌の種類は、天然醸造でも、有機大豆使用の高級品でもなく、よく安売りされている「だし入りのカップ味噌」である。ダシとは、かつおの削り粉、かつお節を煮出して濃縮したエキス、昆布の旨味成分を濃縮したエキスなど、一応は天然ダシを使用しているようだ。またダシ入りの副産物として、味噌が柔らかくなり、お湯に溶けやすいという利点もある。残念ながら我家で使う味噌もその傾向である。家計を預かる奥様には逆らえません。 |